アートメイクの人気の秘密は、すっぴんでもメイクをしているときと同じような状態を再現することができるからです。化粧をしなくても綺麗な顔でいられるのは魅力的です。
最近では女性だけではなく、男性専用のアートメイクの施術プランもございます。
ところで、あなたはアートメイクのクリニックはどのような基準で選ばれていますか?
おそらく多くの方々は、インターネットで「料金」「場所」「評判」などを検索するかと思います。
しかし、安全なクリニックを選ぶにはそれだけでは不十分なのです。
なぜなら、資格を所持していないにも関わらずアートメイクの施術プランを提供しているエステサロンも存在するからです。
そこで、この記事では「アートメイククリニックに必要な資格」「なぜ資格が必要なのか?」「資格がないと違法なのか?」について解説しております。
アートメイク資格を所有していないと施術は不可
ご存じでしょうか?
アートメイクは資格を所持していない場合は施術を行うこと自体、違法行為なのです。
では、どのような資格が必要なのでしょうか?
それは医師免許です。
医師が常駐している必要性
国家資格である医師免許を所持している医師がクリニック内にいなければ施術は行えません。なぜなら、針先に色素をつけて皮膚に注入する行為は医療行為とみなされているからです。
事実、国民生活センターの調査によりますとアートメイクによる被害報告の95%以上が無資格で行っているサロン、エステです。
「痛みと腫れが長期間続いている」「誤って目の下に色素が入ってしまった」などの報告もございます。
ところが、これは国家資格を所持している医師でなければアートメイクの施術を行えないというわけではなく、その医師から指導を受けることができる環境であれば看護師でも施術は可能になります。
つまり、クリニックに医師が常駐していることを確認されると良いでしょう。実際、アートメイククリニックの大半は医師が施術よりも看護師が行うほうが多いのです。
アートメイクのスクールで技術を磨いたスタッフ
医師が常駐していればアートメイクの施術自体は可能ですが、アートメイクはデザインに関しての知識や技術が必要な美容整形の分野になります。
ですので、看護師でもアートメイクのことをしっかりと勉強しているスタッフがいなければ高い技術は提供できません。
機材に関しての知識、施術に関しての知識、デザインに関しての知識、これらを何年も学び経験を積むことでようやく習得することができます。アートメイクの専門学校を修了したスタッフがいることを確認すると良いでしょう。
何故、アートメイクに医師免許が必要なのか?
前述のとおり、アートメイクの施術を行うには、クリニックに医師の在籍が必須になります。しかし、なぜ、医師免許が必要になるのでしょうか?
その理由について詳しく解説いたします。
外科手術的な要素があるため
アートメイクは針に色素を付着させ、皮膚の上皮組織に突き刺します。これにより、皮膚に色を付けることができます。
タトゥーに近い要素はありますが、アートメイクの場合は2年程度で色素が抜けます。そのため一生残ることはありません。
ところが、針で皮膚組織を傷つける行為ですので、もし、間違えたやり方をしてしまいますと、炎症、肺炎、ウイルス感染のリスクが考えらえます。
よって、医師もしくは医師の指導を受けたスタッフが施術を行わなければいけないのです。
専用機材や薬剤は医師免許がないと購入できない
実は、アートメイクで使用する色素、専用の機械は看護師でも購入できず、医師免許を所持している必要があります。
そのため、衛生面、安全面といった観点から考えても医師免許を所持したスタッフがいないエステはやはり危険リスクが高いといえます。
施術を行う際に麻酔薬を使用する場合がある
アートメイクはタトゥーと比較すると、痛みは非常に少なく我慢できる程度です。
しかし、場合によっては麻酔薬を使用することもあります。
患部にクリーム状の麻酔薬を塗ることが多いですが、直接皮膚に注射することもあります。
当然、麻酔薬は用量用法を間違えるだけで人体に危険を及ぼす可能性があります。そのため、専門知識のある医師がいなければいけません。
アートメイククリニックの選び方
さて、これまではアートメイククリニックを経営するのには医師免許を所持しているスタッフの在籍が必須と説明いたしました。
ところが、残念ながら現在も違法でアートメイクの施術を行っているエステサロンや医師法に違反した個人経営のサロンが存在するのも現状です。
そこで、無資格のアートメイクサロンを選ばないためにはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?詳しく説明いたします。
医療機関なのか?
まず、一番確実なのはエステサロンではなく、医療機関のクリニックを選ぶことです。
当然ですが、医療機関のクリニックであれば医師が在籍しておりますので、法律に基づいて経営を行っているから安心できます。
ホームページを確認すれば医療クリニックかエステサロンか見分けることは簡単かと思います。
アートメイクに対する体制
医師免許があればアートメイクを行うことが可能ですが、これまでアートメイクの経験がない、もしくは少ないクリニックになると安心できませんので、実績のあるクリニックを選びましょう。
そして、アートメイクの施術だけではなく、麻酔やアフターフォローを徹底しているか?
痛みが少ないとはいえ麻酔手術に対応、施術後は多少腫れたりしますので専用のクリームを処方してくれるクリニックを選びましょう。
誰が施術するのか?
医師免許を持っているスタッフが在籍しているのは当然です。
そのうえで、確認しておくべきことは、技術、経験、資格、実績などです。
まず、スタッフの看護師がアートメイクの専門学校を修了し一定の経験を積んでいるか?やはり、アートメイクは医療行為ではありますが美容整形の分野になりますから専門知識、経験、技術が必要なのです。
そして、どれだけの実績があるのか?
これもホームページを確認すればこれまでの実績などを確認することができますので、何もないクリニックより実績の多いクリニックを選ぶと良いでしょう。
まとめ
アートメイクは手軽な印象を持たれている方もいらっしゃると思いますが、施術行為であり美容整形の類です。
つまり、麻酔薬、専用の薬剤、色素を使用しますので医師免許を所持した医師の常駐が必要です。
そして、施術スタッフがアートメイクに関する知識、技術、経験があるか?などは最低限確認することをおすすめします。
「エステや個人経営」
「情報が非常に少ない」
「相場と比べると価格が安すぎる」
「カウンセリングがない」
このようなクリニックは極力避けたほうが無難です。
まずは、ホームページを調べて、事前に電話やメールで確認しましょう。
やはり、人体を傷つける行為なのでクリニックは慎重に選ぶ必要があります。